鮭の子漫画

惰性の漫画と日記を書くの

米には七人の神様がいるってよ

ぶっちょう面で、ブッチョと呼ばれている稲田くん。しゃべるときも無愛想でクラス内じゃ不人気だ。そんな彼に、僕は長々相談されたことがある。 夏休みを怠惰に過ごす稲田くん宅に、甥っ子が遊びに来たそうだ。稲田ファミリーは、母方の婆ちゃん(離婚済みで…

世の中の中心は、仙台市だってさ

ご時世的なこともあり、フェイクニュースがよく飛び交っている。フェイクニュースを見かけるたびに、神山くんのことを思い出さずにはいられない。 高校まで、僕らは仙台市に住んでいた。東北一の都市として、仙台市民は誇りをゴミ屋敷のようにうず高く積み上…

ポケモンGOが国営化だってよ

職のなかった坂本くんが、人生の舵を大きくきって、国家事業に従事することとなった。徴兵ではない。勇気リンリン意気揚々、己の意思で応募していた。 たずさわるのはもちろん、民営化されたポケモンGO事業だ。 その認知度と規模から、坂本くんは大船に乗っ…

闇遊戯王カードの密売してたら、タカラトミーに就職できなくなるよ

小学六年から、カードの密造、密売をしていた。 そんな狂ったことをしていたのは僕ではない。福士くんが、していたという話だ。転べば転がるような体型の福士くんであったが、この一件でますます肥える結果となる。大人になった今では土地を転がし、事業を回…

二郎系のラーメンが、課税対象だってよ

二郎系のラーメンが課税されることになった。お役所はこれを、以下のように周知した。 「この度の景気低迷による刺激策として、健康促進を目的とした政策を選定する運びに至った。国民の充足した環境を整備することこそが消費に繋がると結論づけ、健康被害が…

北海道が流れているの

まだ誰も気がついていないだろうが、北海道は流れている。本州に近づいているのなら、青函トンネルを使う数少ない民は歓喜するだろう。しかし逆。ロシアに向かって流れている。津軽海峡は広まり、中国船が太平洋に出やすくなった。政治的でセンシティブでボ…

ナメック星の住み心地について

上戸くんは、ナメック星に住んでいたことがある。ドラゴンボールを収集するためでもなければ、宇宙を守るためでもない。出稼ぎで、だ。 彼は背が小さいものの筋肉質で、タンク系の見た目だ。人間界隈では強そうな上戸くん。僕らの仲間内でも、 「ナメック星…

苗字ランキング1位が塗り変わるってさ

今回は、佐藤さんの話だ。 苗字の人口ランキングで「佐藤」が1位なのは有名な話だが、それは不正によるものらしく近々摘発されるという。摘発されれば、令和の佐藤狩り、リアルリアル鬼ごっことして、現代社会の教科書に載ることは必至だ。これを題材にした…

元号を決める会議に出席してきたよ

なぜ令和も3年になったこの時期にこの話題を書くかといえば、時期を見計らっていたからだ。決して、明日やろうが二年続いた怠け者だからではなく、元号会議の機密性なんてコロナ騒動によって、元官房長官も現総理も菅さんも、誰も気にしなくなっているはずだ…

鏡の中にたまに入れるよ

冗談ではない。たまに入れるのだ、鏡の中に。 その技を僕に見せつけてくれたのは、藤林くんだった。「騒ぎになるから、お前にしか見せていない」と藤林くんは言い添えてくれた。 ああ、温厚質実、樹木のように大人しく、白金育ちであるかのように品よく生き…

東野圭吾は万物の入門書ではあるんだよ

まなみちゃんが読書好きという理由だけで、活字なんて脱字ずるものとしか思っていなかった山谷くんが読書を始めた。読書といっても、まなみちゃんがハマっている東野圭吾作品を、片っ端から追いかけていくだけだ。 そしてご多分に漏れず、山谷くんはまなみち…

サブカル好き野郎の記憶は、桐のタンスに収められているんだ

長谷川くんは、物知りだ。 みんなが河川敷でダンボール滑りをしているときも、夕陽に向かってエヴァの凄さを語っていた。 隣で頷くだけの僕には、「人類保管」だとか「神の器」だとか「使徒」といった言葉を操る長谷川くんが大人に思えた。僕が知らない言葉…

腕が三本あったのなら、スマホを落とすこともないだろな

腕がもう一本あれば――と、童貞が新垣結衣を夢見るほどに愚かな願望を、抱く人は多い。 料理中、子育て中、PCの操作をしながら書類をめくったりコーヒーを飲んだり、三本目の腕は活躍すること間違いないのだ。 見た目の気持ち悪さだって、最初のうちだけ。人…