鮭の子漫画

惰性の漫画と日記を書くの

苗字ランキング1位が塗り変わるってさ

 今回は、佐藤さんの話だ。

 苗字の人口ランキングで「佐藤」が1位なのは有名な話だが、それは不正によるものらしく近々摘発されるという。摘発されれば、令和の佐藤狩り、リアルリアル鬼ごっことして、現代社会の教科書に載ることは必至だ。これを題材にした漫画を、大葉つぐみ小畑健のコンビあたりが描き始めてもおかしくない。それほどのセンセーショナルさが、界隈では水面下でニュワンニュワンと伝わってきている。

 そもそも佐藤が1位というのは、陰謀だと直感で分かる。地域性はもちろんあるが、にしたって身の回りに佐藤という苗字は"そこまで多くない"のが事実。

 プロ野球をみれば一目瞭然。佐藤という選手が何人いるだろう。本来ならば、佐藤で溢れかえっていなければおかしいのだ。「あー、今季の阪神は、佐藤が三人も被っちゃってらあ。あ、主審も佐藤だ!」くらいになってなければおかしい。一軍登録の選手に、佐藤0、松井2という時期があったくらいなんだ。違和感は誰もが持っていた。

 会社では、チームに渡辺さんが3人いる。漢字が微妙に違うというややこしさつきだ。江崎と江﨑さんが混在していたこともある。宮本と宮崎と宮田が混在し、宮内庁からクレームがきたことだってある。

 でも、佐藤が沢山いた試しはない。やはり、佐藤が全国ランキング1位という情報が蔓延しているのは陰謀によるものだ。

 日本史に残るほど浅はかなこの陰謀は、どうして企てられたのだろう。僕はググった。

 佐藤1位のこの陰謀、とある地に落ちた佐藤さんが一矢報いるためにやったという諸説がある。一矢報いる場面ほど、滑稽な行動をしてしまうのは全人類共通の欠陥なので、馬鹿にはしない。

 実のところ「佐藤」は、三井、三菱、住友、安田に次ぐほどの財閥であった。そして佐藤財閥は、財閥の中でも群を抜いて現金を保有していた。

 佐藤財閥は産業革命辺りに誕生し、イギリスと貿易するために、日本国内で両替業を起こしたことで巨万の富を築いた。巨万の富を築いたわけだから、圧倒的な地位を得た。人間は、地位を得ると厄介になる。地位を投げ捨て、富をばら撒く前澤さんはレアケースだ。

 地位も利権もバッチリパンパンな佐藤財閥であったが、世界の流れには逆らえない。金本位主義により、佐藤財閥は傾き、変わるようにして銀行業をしていた三井や三菱が伸びる。その最中に、マッカーサー率いるGHQが雷を落とした。時代の流れもあって、両替業は銀行が引き継ぐこととなり、結果佐藤財閥は利権を利かせる先がなくなった。

 あとはセミのように朽ちていくだけの佐藤財閥であるが、せめて世に名を残したい当主。最後の力を振り絞って佐藤1位の虚構を全国民に植え付けた。住民基本台帳の検索結果も、佐藤が1位になるようプログラムが仕込まれていたという。

 そんなこんなで、「佐藤」が普及――1位として定着したはいいのだが、引き換えに「佐藤は普通」みたいなノリの現代になってしまった。カルピスを普及させまくったら薄められまくっている状況とはわけが違う。

 どうしたものか、非常に滑稽な結果である。これが「佐藤1位」の全貌だ。

 ここまで「佐藤」に悪態をついている僕ではあるが、少し怯えてはいる。捏造しているとはいえ、中村ほどには人口が多い佐藤。徒党を組まれたら一個小隊を壊滅どころか、池田くらいなら赤子の手を捻るように潰せる。もちろんこのブログも射られる。

 佐藤が佐藤を重んじる信仰心を試される日は近い。

 

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おわりっ