鮭の子漫画

惰性の漫画と日記を書くの

人々を禿げさせているのは、藤林くん!

 本来、人の頭髪は自然に薄くなったりしない。なんたって、1番大事な場所を守っているからだ。睾丸の毛が根強いのと理屈は同じだ。

 さて、藤林くんがなぜ人々を禿げさせているのか、どうしてできるのか。僕は運良く彼に気に入られたため、手の内を教えてもらえたことがある。

 藤林くんはもともと、人々が他人の容姿を中傷することに辟易していたらしい。特に小中学生なんかは、すぐに人の見た目を揶揄する。

 肌が白くて可愛い子ですらも、僻みで「アタックNEO」と呼ばれ、八重歯の人間を「ズガルゴン」と呼び、ハゲは単にハゲと呼ばれている。

 てなわけで、容姿をバカにする人々を許せなかった藤林くんは、悪口を見聞きするたびに、ハゲさせる種を発言者に植えていった。

 まさに、歩くデスノート

 藤林くんが尽力してくれたおかげもあってか、ハゲの種が芽吹く(代わりに毛が枯れる)年齢になった者たちは、その後他人の容姿を悪く言わなくなる。結果、容姿を中傷するのは何も知らないキッズだけというこの世の中になってだいぶ経つ。

 まともな世界を望む善良な市民からすれば、だいぶ生きやすくなった。さぞ藤林くんもご満悦かと思ったが、インターネットが発達した最近では、身元を隠して悪口を流布できるようになったため、藤林くんの警戒網をすり抜ける事例が多発してしまっている。

 だから、2010年代以降の藤林くんはずっとご乱心だ。

 ちなみに、なんか一部だけ禿げている塗装も、一粒だけ小ちゃなままのシャインマスカットも、左右に押しつぶされて薄っぺらいミカンの粒も、その藤林くんの怒りのとばっちりを受けた結果だ。

 そんなパワフルな藤林くんが身近にいるせいで、僕は戦々恐々としながら生きている。藤林くんの力を怖がって距離を置いたら怒りを買いそうだし、一緒に居続けても何か彼の怒りを踏みかねない。

 まさに八方塞がりの地雷原に私はいる。何より私は、低俗な人間をすぐ「浅はかで偏差値が足りないからそんな行為をする愚か者だきっと低学歴に違いなくて社会に出てもうだつが上がらない生活をしている」と声を大にしちゃうくらい短気で言葉も選べないような人間なので、もう10年後には何か芽吹いているかもしれない。

 

 

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おわりっ